目次

錺職とは

素材(銀)のイメージ 船の形を作る

錺職(かざりしょく)は、金・銀・銅などの金属を用い、刀装具や装身具に施される装飾を手がける日本の伝統工芸です。

打ち出し、彫金といった多様な技法を駆使し、細部にまで意匠を宿らせることで、実用の中に美を見出してきました。

現代の錺職は単なる装飾にとどまらず、素材の質感や光の表情を引き出しながら、時代や文化、人の美意識を映し出します。

受け継がれてきた技と感性によって生まれる錺職の世界は、今もなお、新たな表現へと広がり続けています。

船の帆を作る 船の完成

「海のイメージ」完成まで

海のイメージ作品写真
労働大臣賞受賞作品「海のイメージ」
  1. ハサミ

    金属板を図案に沿って切り出す工程です。職人の手加減で細かな曲線や模様を正確に形づくります。

  2. 糸のこ

    細い鋸刃を使い、金属に透かし模様や複雑な形を切り抜く工程です。繊細な表現を可能にします。

  3. しぼり

    金属板を金槌などで叩きながら立体的な形に成形する工程です。器や装飾品の曲面を作ります。

  4. ロウ付け

    金属同士をろう材で接合する工程です。部品をしっかりと固定し、美しく仕上げる重要な技法です。

  5. ろくろ

    穴を開けたり、大きい穴を開ける前の下穴加工を行います。

  6. ヤスリ

    ヤスリで表面や縁を削り、形を整える工程です。細部を仕上げ、滑らかな美しい状態にします。

  7. 完成

    細部を整え、最終確認を終えたら完成です。

主な道具

錺職で使用する道具
多種多様な道具を使い分けます
ハサミ
金属板を切り出すための道具。直線や曲線を正確に切り分け、作品の基本形を作ります。
ハサミ
金槌、木槌
金属を叩いて成形する道具。用途に応じて使い分け、曲面や立体的な形を生み出します。
金槌、木槌
きさげ
ヤスリをかけた後のヤスリ目を削り更に滑らかにする。
きさげ
ヤットコ、ピンセット類
小さな部品をつかみ、曲げたり保持したりする道具。精密な加工やろう付け作業で活躍します。
ヤットコ、ピンセット類
糸のこ
細い鋸刃で金属を切り抜く道具。透かし模様や複雑な形状を作る際に使用されます。
糸のこ
ヤスリ
表面や縁を削って整える道具。形を仕上げ、滑らかで美しい状態に整えます。
ヤスリ
ろくろ
穴を開けたり、大きい穴を開ける前の下穴加工を行います。
ろくろ
当て金
金属板を叩く際、裏面に当てて金槌の受け皿として使用し、希望の曲面や平らな形に成形します。
当て金

すべての商品を見る